こんにちは、看護師nです。
前回の投稿では、僕が受けた栄養解析検査の結果を公開しました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください。
普段の健康診断では、「特に異常なし」と言われている僕ですが、貧血のような自覚症状があり、気になってフェリチンを測定してみました。
結果は「19.9…」かなり低い数値でした。
「フェリチン?それが低いと何が問題なの?」と思われる方もいるかもしれません。
実は、「フェリチン不足は隠れ貧血の大きな原因」なんです!
通常の貧血と隠れ貧血は何が違うのか。そして、フェリチン不足が体にどのような影響を及ぼすのか。
この記事では、普通の貧血と隠れ貧血の違いを解説しながら、フェリチン不足を改善するための簡単なセルフケア方法をご紹介していきます。
隠れ貧血が気になる方や、普段の不調の原因を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
普通の貧血と隠れ貧血の違いとは?「フェリチン」がカギ!
「貧血」と一口に言っても、実はさまざまな種類があります。
代表的なものには鉄欠乏性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血、溶血性貧血などがありますが、その中でも約70〜80%を占めるのが「鉄欠乏性貧血」です。
僕が病院で働いていたときにも、入院中の高齢者や若い女性だけでなく、男性にも貧血の方が多くいました。
普通の貧血(鉄欠乏性貧血)とは?
貧血とは、「体に酸素を運ぶ赤血球やヘモグロビンが不足し、全身が酸欠状態になること」を指します。
特に鉄欠乏性貧血は、赤血球を作る材料である鉄分が不足することで、赤血球やヘモグロビンが減少して起こります。
ヘモグロビンとは?
鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結合してできている物質で、体全体に酸素を運ぶ役割を担っています。
鉄が不足していても、タンパク質が不足していてもヘモグロビンは十分に作られません。つまり、鉄とタンパク質の両方が充足している必要があるのです。
通常の鉄欠乏性貧血は、
健康診断で測定されるヘモグロビン濃度が男性で13g/dL以下、女性で12g/dL以下の場合に診断されます。
症状としては動悸、息切れ、めまい、疲労感など、酸素不足による症状が多いです。
隠れ貧血とは?
一方で、隠れ貧血は赤血球やヘモグロビン濃度がやや低値〜正常範囲内であるにもかかわらず、軽度の貧血症状が見られる状態です。通常の健康診断では見逃されることが多いのが特徴です。
隠れ貧血の原因も鉄やタンパク質の不足によるものがほとんどで、赤血球やヘモグロビンの値だけで判断することは難しいです。症状が軽いため、「疲れが取れない」「だるい」などの不調として現れます。
「通常の貧血」と「隠れ貧血」の違いを比較
「普通の貧血」と「隠れ貧血」の違いをわかりやすく表にまとめました。
項目 | 普通の貧血 | 隠れ貧血 |
---|---|---|
ヘモグロビン値 | 男性:13g/dL以下 女性:12g/dL以下 | 正常範囲内(やや低値) |
症状 | 動悸、息切れ、めまい、疲労感 | 疲労感、だるさ、集中力低下 |
健康診断での診断 | 診断される | 見逃されやすい |
主な原因 | 鉄不足、タンパク質不足 | 鉄不足、タンパク質不足 |
主な対策 | 鉄分とタンパク質を補う食事・治療 | フェリチン測定と栄養補給 |
「フェリチン」の重要性
隠れ貧血を見つけるためには、通常のヘモグロビン濃度だけでなく、「フェリチン」の値を測定することが重要です。
フェリチンとは、体内に鉄を蓄える役割を持つたんぱく質です。血液中に含まれるフェリチンの濃度を測定することで、体全体の鉄の貯蔵量を推測できます。
僕も栄養解析検査でフェリチンを測定し、隠れ貧血の可能性を発見しました。
検査で発覚!僕のフェリチン値は19.9だった話
普段の検査結果では問題なし?
普段の健康診断でも、貧血の有無を判断する検査項目はいくつかあります。
以下は僕の検査結果ですが、数値を見る限りどれも基準値内で、貧血と診断されることはないでしょう。
検査項目 | 数値 | 基準値 |
---|---|---|
赤血球数(RBC) | 519万/μL | 男性:426〜570万/μL |
ヘモグロビン(Hb) | 15.0 g/dL | 男性:13.5〜17.6 g/dL |
ヘマトクリット(Ht) | 47.7 % | 男性:39.8〜52.2 % |
MCV | 92 fL | 80〜100 fL |
MCH | 28.9 pg | 27〜33 pg |
MCHC | 31.4 % | 31〜36 % |
網状赤血球数 | 0.7 % | 0.5〜2.0 % |
ただし、MCHC(赤血球1個あたりのヘモグロビン濃度)がやや低値であることが気になりました。
この数値が低い場合、鉄やタンパク質の不足、またはその両方が不足している可能性があります。
栄養解析検査でわかったこと
さらに詳しく調べるために受けたのが、栄養解析検査です。この検査では、以下のような鉄関連の項目やフェリチンの値が測定されました。
検査項目 | 数値 | 基準値 |
---|---|---|
血清鉄(Fe) | 69 μg/dL | 59〜158 μg/dL |
UIBC | 308 μg/dL | 155〜355 μg/dL |
TIBC | 377 μg/dL | 250〜450 μg/dL |
フェリチン(Ferritin) | 19.9 ng/mL | 男性:20〜300 ng/mL |
この結果から、血清鉄は基準値内ですがやや低め、フェリチン値は基準値を下回る19.9 ng/mLということがわかりました。
正直、「フェリチン値は50 ng/mLくらいあるだろうな〜」と思っていたんですが、結果はまさかの20未満…。
「やっぱり隠れ貧血なんだな」と確信しました。
隠れ貧血を改善!フェリチン不足を補うセルフケア方法
隠れ貧血を改善するためには、日常生活の中で意識的に「栄養を補うこと」が大切です。
ここでは、僕自身が実践しているフェリチン不足を補うセルフケア方法をご紹介します。
まずは血液検査で栄養状態をチェック
隠れ貧血を改善する第一歩は、血液検査でたんぱく質と鉄の量を確認することです。
自分の栄養状態を数値として把握し、不足している栄養素を明確にすることで、的確な対策を取ることができます。
僕の場合、フェリチンの値が19.9 ng/mLとかなり低いことが分かりました。
そのため、食事だけでは不十分と判断し、鉄サプリメントを使用することを決めました。
一方で、タンパク質についてはやや不足している程度だったため、普段の食事で意識的に摂るようにしています。加えて、「プロテインドリンク(1日20gを1杯)」も取り入れ、効率的に補給するようにしています。
ただし、もし通常の血液検査で赤血球やヘモグロビンが低値で、さらにフェリチンが一桁だった場合、
プロテインやサプリメントを始める前に、間違いなく医療機関を受診していたでしょう。
たんぱく質と鉄を補給する
僕がたんぱく質と鉄の重要性に気づいたのは、藤川徳美先生の著書『医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる』を読んでからです。この本は、栄養療法に基づいて心身の健康を改善する方法を解説しており、特に隠れ貧血やフェリチン不足に悩む人にとても参考になります。
僕が実際に使用しているサプリメント
以下は、僕が実際に使っている鉄サプリメントとプロテインです。どちらもiHerbで購入可能です。
規則正しい生活を心がける
最後に、サプリメントだけに頼らず、以下のような生活習慣の改善も大切です。
- 規則正しい生活:毎日同じ時間に起きて、質の良い睡眠を確保する。
- 激しい運動を控える:激しい運動は体内の鉄を消耗しやすいため、隠れ貧血の改善中は軽めの運動にとどめましょう。
僕はフェリチンの値が100を超えるまでは、鉄サプリを飲み続けようと思います。
ぜひ、みなさんも参考にしてみてください!
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