看護師としての決断!僕が「夜勤を辞めた」理由

看護師


こんにちは、看護師nです。

これまで病院や老人ホームで5年間、夜勤を続けてきましたが、ついに辞める決断をしました。
その一番の理由は、“ 健康 ”を守るためです!



看護師にとって、夜勤は患者さんのケアを24時間継続するため、どうしても避けられない仕事です。しかし、体に与える影響は決して小さくありません。

僕自身も、睡眠不足や体内リズムの乱れ、慢性的な疲労が溜まり、体調を崩すことが多くありました。

「夜勤は時給が高いから」という言葉をよく耳にしますが、
本当にそれだけの価値があるのでしょうか?


夜勤を続けることで生じる健康被害などのデメリットをふまえて、僕は夜勤を辞める決断をしました。しかし、さまざまな事情があって夜勤を辞められない方が多数だと思います。
夜勤を辞めることはできなくても、健康に気をつかっている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。夜勤を続けながらでも健康を守るためのヒントをお伝えします。


夜勤がもたらす健康リスク5選!

睡眠不足

  • 夜勤の健康リスクの中でも、最も大きな要因が「睡眠不足」です。
  • 夜勤を続けると、量よりも質的な睡眠不足に悩まされることが多く、夜間勤務後の睡眠も質が低くなりがちです。
  • ちなみに、僕が以前勤務していた病院では、17時に出勤、翌9時に退勤の2交代制16時間夜勤でした。月に6〜8回夜勤に入っていたので、日勤より夜勤の日が多かったです。
  • 夜勤中の仮眠も不安定で、休憩時間が取れないことも少なくありません。睡眠の質を失うと、疲労の回復が難しくなります。

ストレス

  • 夜勤では少人数のスタッフが多くの患者を担当するため、緊急対応や予測不可能な状況に柔軟に対応する必要があり、その分ストレスも大きくなります。
  • さらに、夜勤中は16時間にわたって同僚と一緒に過ごすため、相性の合わない同僚との勤務がストレスになることもあります。
  • みなさんも、職場で相性が合わない同僚がいることはありませんか?
    じつは僕にも、どうしても合わない同僚が2人いて、3人で一緒の夜勤になると、それはもう地獄のような時間でした(笑)

体内リズムの乱れ

  • 夜勤によって昼夜逆転の生活を送ることで、体内のサーカディアンリズム(24時間周期の体内リズム)が乱れます。夜間に働き、日中に休む生活が続くと、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、体温や血圧、ホルモン分泌にも影響が出ます。結果として、健康全般への悪影響が避けられません。

慢性的な疲労

  • 夜勤の長時間労働は、看護師に慢性的な疲労をもたらします。看護師の仕事は、検温や投薬だけでなく、寝たきり患者の介助といった体力を使う作業も多いため、精神と体の両方に負担がかかります。
  • 日本では現在、病院で16時間以上の長時間夜勤が一般的です。しかし、これは国際的にはかなり特殊な状況で、諸外国と比較しても圧倒的に長い勤務体制が多く見られます。そのため、休息が十分に取れず、疲労が蓄積し、さまざまな健康問題が引き起こされています。

栄養失調

  • 僕が特に問題だと思っているのが、 「食事の偏り」です。
  • 夜勤の食事は、手軽に食べられるレトルト食品やおにぎりなどの軽食に偏りがちで、深夜や早朝といった不規則な時間に食事をとることも多くなります。さらに、夜勤明けにはドカ食いしてしまうことも少なくありません。
  • 忙しい中で自炊して持ってくるのは難しく、手軽な選択肢に頼りがちです。患者の栄養には気を配る一方で、自分の健康管理には無関心になりがちです。加えて、喫煙者やコーヒー、エナジードリンクに頼る同僚も多く、カフェインやお菓子でしのぐ毎日は、栄養バランスの面でも大きな課題となっています。




夜勤を辞めてお金を節約!?

夜勤を辞めてからお金が自然に貯まるようになった話



じつは、夜勤を辞めてからお金が貯まるようになりました。



夜勤をしていた頃は、もらった給料をほぼ使い切っていて、「夜勤1回で14,000円の手当があるから贅沢しても平気!」と思い込んでいたんです。夜勤明けに飛行機に乗って旅行に行ったり、夜勤入りの日はショッピングや食べ歩きと、自由にお金を使って時間を楽しんでいるつもりでした。

当時の手取りは35万円でしたが、家賃に10万円、外食や飲み会に15万円、ショッピングに10万円と、散財しっぱなし。ギャンブルにもハマり、気づけば時間もお金も浪費していました。夜勤のストレスから逃げるように使っていたことを、夜勤を辞めてからやっと自覚することができました。

さらに、夜勤の働き方が自分に与える影響もあまり理解していませんでした。夜勤明けを“休み”と勘違いしていたので、夜は友人と飲みに行ったり、夜更かししたり…。しかし、夜勤明けの精神状態は決して普通とは言えず、誘惑に弱くなり、判断力も鈍って無駄遣いが増えていたんです。

「夜勤は高給だから」というイメージがありますが、実際に夜勤の手当を時給換算してみると驚くほど高くありません。
労働基準法では、夜勤時間(22時〜翌5時)の割増賃金が「通常勤務の25%増」と定められています。これは看護師にも適応されます。
看護師だけではありませんが、「人の命を預かっているのに25%増だけ?」と思ってしまうのは僕だけでしょうか?今思うと、あまりにも低いと感じます。





夜勤を辞めた後、生活は大きく変わりました。

忙しさから家計管理の余裕がなかった以前と違い、外食や飲み会の数も減り、固定費を見直したら夜勤代を超えるほどの節約ができたんです(笑)。夜勤明けのヘッドスパやマッサージ、ドカ食いも減り、腰痛や不眠といった健康トラブルが少なくなり、通院費もかからなくなりました。

そして何より、時間を大切にするようになり、お金に対する価値観も大きく変わりました。夜勤のストレスから解放されたことで、今では心身ともに健康な生活を送り、自然とお金が貯まる生活を手に入れることができました。





夜勤を辞められない人必見~体を守るための3つのコツ~

夜勤を辞めたくても、すぐには難しい方も多いですよね。
収入の面で夜勤は重要で、「欲しいものが買えなくなる」「ローンや返済のためにお金が必要」といった現実的な事情もあると思います。また、夜勤は少人数で働けたり、自分のペースで仕事ができたりと、日勤よりもラクと感じる面もありますよね。部署によっては夜勤が好き、夜勤専従で働く方も多いでしょう。

夜勤は確かに健康にはデメリットが多いですが、金銭面でのメリットは大きく、また職場での評価にも影響します。夜勤が「責任感」や「貢献度」として評価され、昇給やボーナスにプラスになる場合も多いので、簡単に「夜勤を辞めます!」とは言いにくいものです

ただ、20代後半や30代になると体に負担がかかり、若い頃には平気だった夜勤の影響が出てくることもあります。そんな中で、夜勤を辞められないけど健康は守りたいと感じている方も多いのではないでしょうか?





そこで、今回は「夜勤を続けながらでも体を守るための3つのコツ」をご紹介します。どれも簡単で、明日から実践できる内容です!

朝日を浴びて体内リズムをリセット

夜勤後は、できるだけ早く体内リズムを整えることが大切です。夜勤明けに朝日を浴びるだけでも、体内時計がリセットされ、リズムの乱れが緩和されます。
歩いて帰宅するだけでも効果的ですし、車通勤の方は車に乗る前に5分ほど朝日を浴びるか、帰宅後に軽く散歩するのもおすすめです。
午前中のうちに日光を浴びる習慣をつけると、体のリズムが整いやすくなります。

仮眠中はスマホを控え、しっかりと眠る

夜勤中の仮眠は、疲労やストレスを軽減するためにとても重要です。
ただ、スマホや明るい光を見ると脳が覚醒し、リラックスしにくくなります。仮眠中はスマホを遠ざけ、2〜3時間しっかり寝るようにしましょう。職場に仮眠と別の休憩(食事休憩)時間があるなら、その時間も仮眠に使うのが効果的です。これで翌日の疲労感を大幅に減らせます。

カフェインの摂取タイミングに気をつける

夜勤中の眠気対策としてカフェインは欠かせませんよね。「コーヒーやエナジードリンクがなければ夜勤を乗り切れない!」という方も多いと思います。
しかし、カフェインの効果を最大限に引き出すには、摂取量タイミングに気をつけることが大切です。

カフェインは夜勤前や勤務中の早い段階で摂取するのが理想です。覚醒効果が高まり、作業効率が向上しますが、遅い時間に摂取すると勤務終了後の睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。

カフェイン以外にも集中力を高める方法はあります。糖質の高い食事を控えたり、水をこまめに飲んだり、軽い運動をすることで、眠気が和らぎやすくなります。

カフェインは急な対応が必要なときや、勤務開始前など「ここぞ」という時に活用するのがベスト。頻繁に摂取すると体が慣れてしまい、カフェインの効果が薄れることもあるので、適度に使いましょう。





夜勤を続けるには、上記のように小さな工夫で健康リスクを抑えつつ、自分の体を守ることが大切です。無理をせず、自分に合った方法で少しずつ取り入れてみてくださね。

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